福島

2013年にF.B.に投稿された元東電社員の方の記事全文を、非常に長いため10回以上に別けて紹介しています。

その五。

◯騙された東電社員

私の場合は入社前の内定時の2002年の8月に原発のデータ改ざんの問題があり、入社後、東電が普通の会社ではないことはわかっていたつもりですが、最初は経営陣が言う「想定外」という言葉を信じていました

東電女子サッカー部のマリーゼで活躍していた丸山桂里奈さんのブログが炎上しましたが、社員の気持ちを的確に代弁していると思います

「予想外の津波がきて、原発での事故が起こってしまった。でも誰も悪くない。東電が悪いわけじゃない。誰も悪くないんだよって思う。」

http://rocketnews24.com/2011/04/03/%E5%85%83%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%AE%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%80%8C%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%AB%E8%85%B9%E3%81%8C%E7%AB%8B%E3%81%A4%E3%80%82%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%9D%B1/amp/

私も自然災害だと思いましたし、経営層の「想定外」という言葉を信じていました

ほとんどの社員は騙されてしまいました

事故が起きた本当の原因は社内で説明されず、自分で調べるしかないので、認識が統一されていません

未だに自然災害が原因だと思っている社員もいます

あの時は、何が本当かわからなくて何を信じていいのかわからないストレスがありました

原発事故の原因が説明されないまま賠償へ

賠償業務に配属されても事故原因や汚染の状況は説明されませんでした

そのため、東電は悪くないけどスケープゴートにされたので割り切るしかないという社員もいました

また風評被害ではなく、放射能汚染という実害なのだということも理解出来ていない社員も多くいました

「想定外」と言いながら原因を説明しない会社の態度に不信感を持ち、社員として何が本当かを知っておく必要があると思い、マスメディアの報道に目を通すことにしました

東電社員というだけで犯罪者扱いされてアイデンティティークライシスにおちいっていたため、長年の勤め先の批判を受け止めることは精神的に楽なものではありませんでした

中越沖地震赤字経営が続いた中で目先の利益を優先し、津波の襲来リスクを指摘されていたにも関わらず、対策を講じなかったのは経営陣が安全をないがしろにしていたことが原因だとわかりました

社内で原発事故の原因が説明されなかったことにも納得がいきました

説明をすればまともな社員は退職をしたり、経営責任を追及したり、反原発に転じたでしょう

事故前に非常用電源の問題を指摘した社員もいたようですが、もみ消されて対策をされなかったこともわかり、建設的な意見でも放置して対応しない東電文化が引き金になったのだなと思いました

また、有識者が指摘しても電源喪失はあり得ないとして突き進めてきた国や政治家の驕りが大きな代償を払い、ツケとして回ってきたのだとも思います

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